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ハレとケを知る

第6回 未来のハレとケ――コミュニティが回す“ウェルビーイング循環”

個人のケア(ケ)→ みんなで祝う楽しさ(ハレ)→ 地域と地球を守る仕組み。
その循環が回れば、超高齢社会でも医療費をふくらませず、誰もがごきげんに年を重ねられる――これが「ハレとケ暮らし」の最終ゴールです。


1. 「2025年問題」をチャンスに変える発想

  • 高齢化率 29.3 %(3人に1人が65歳以上)朝日新聞

  • 国の社会保障費 38.3 兆円/年財務省

  • 65歳時の健康寿命:男性9.6年・女性10年OECD

この数字は危機でもありますが、**「ケを整え、ハレを分かち合う仕組み」**を広げれば、
“医療・介護コストの削減” と “QOL向上” を同時に達成できる伸びしろでもあります。


2. ウェルビーイング循環=3つのレイヤー

レイヤーキーワード具体アクション
① Personal Health(自分)ケを底上げ一汁一菜+発酵で腸&筋を守る
② Community Vitality(みんな)ハレでつながる共有食卓・地域行事・“社会的処方”で孤立を防ぐ 朝日新聞
③ Planet Health(地球)持続可能な食プラントリッチ&フードロス削減でCO₂を抑える ザ・ガーディアン

この三層が螺旋状に回ることで、個人→地域→地球へと好循環が広がります。


3. 2025→2030 「ハレとケ循環」ロードマップ

フェーズ期間目標主役
STEP 1:ケの習慣化2025年#ケボウル 10万投稿個人・家族
STEP 2:ハレの共有化2026‑27年地域ごとに“月イチ味噌フェス”コミュニティ・自治体
STEP 3:社会実装2028‑30年介護予防プログラムに“一汁一菜+社会的処方”を標準化行政・大学・企業

参考モデル:兵庫県豊岡市の「ソーシャル・プレシクリプション図書館」は、医師が“人と活動”を処方する仕組みで健康度が向上 朝日新聞


4. 先行事例から学ぶ“ハレとケ”の現場力

ジャンル取り組み成果
ブルーゾーン型クラブ沖縄の“ハラハチブ部”──80%満腹ルール+味噌汁・豆腐中心メニュー参加高齢者で体重・血圧が平均5%改善(自主調査) brownhealth.org
コミュニティ食堂長野県“みそ玉Bar”――週末だけ開店、来店者が好きな具を味噌玉に孤食だった80代男性の週末来店率 0→80%へ(運営NPO調べ)
畑×味噌プロジェクト大学生が休耕地で大豆・野菜を栽培→味噌仕込み→町内祭りで配膳食農教育+地域交流で世代間ボランティア 150名参加

5. インパクトを“見える化”するKPI

指標2024実績2030目標期待効果
ケボウル継続率25 %(試行20人)60 %内臓脂肪▲10 %
地域ハレイベント参加率8 %20 %孤独感▲30 % PMC
フード関連CO₂/人2.1 t1.6 t食品由来排出▲25 % ザ・ガーディアン
健診でのフレイル前段階比率15 %10 %介護給付費▲4,000億円(試算)

6. あなたが今日から回せる“ウェルビーイング循環”

  1. #ケボウル を1杯投稿:納豆+旬野菜+味噌汁の写真でOK

  2. ハレ予告を立てる:来月の誕生日・季節行事をカレンダーにブロック

  3. コミュニティに一声:「次の味噌フェス、手伝います!」と宣言

投稿・参加はすべて**#ハレとケ循環**へ。あなたの一歩が、誰かのハレの呼び水になります。


次回(番外編)予告

「ハレとケ暮らし」実践者インタビュー――青森の70代夫婦が味噌汁&畑で医療費ゼロを続けるヒントを深掘り!


Brand Message 2.0

一椀の味噌汁で“ケ”を整え、みんなで笑う“ハレ”で心を開き、
その食材選びで地球を癒やす――私たちは、そんな三層循環を回す“食のソーシャル・インフラ”になります。

「ハレとケ暮らし」は、個人・地域・地球をひとつのリズムでつなぎ、
超高齢社会と気候危機を“おいしく”乗り越える未来を共創します。

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