ハレとケの考え方とは?
「ハレとケ」とは、日本古来の暮らしの思想を表す言葉です。
ハレは祭りや祝いごとのような特別な日、ケは日常の営み。
この二つは対立するものではなく、おだやかな暮らしの中で行き来する自然なリズムを意味しています。
最近では、忙しない毎日の中で「ハレ」と「ケ」の境目が見えにくくなっているように感じます。
でも、ふと立ち止まって、日々の暮らしに小さな「ケ」の喜びを見つけることができたら??。
そんな想いから、私は「ぬか漬け」を取り入れた暮らしをはじめました。
なぜ、ぬか漬け?
ぬか漬けは、米ぬか・塩・水と、ほんの少しの野菜があれば始められる、とてもシンプルな発酵食です。
でも、その中には時間・微生物・手のぬくもりといった、目に見えない豊かさが詰まっています。
朝の支度の合間に、ぬか床を混ぜる。
「今日も元気そうだな」「少し水っぽいかも?」
そんなふうにぬか床と向き合う時間は、自分自身の“ケ”の状態を見つめるひとときでもあります。
ハレの日にも寄り添う、ぬか漬けの力
ぬか漬けは、ただの日常食にとどまりません。
例えば、お客様を迎えるとき。
手づくりのぬか漬けを一皿添えるだけで、食卓にほっとする「ケ」の気配が加わります。
それは、“ハレ”を飾りすぎず、やさしく迎える知恵のようなもの。
ぬか漬けは、どんな食卓にも静かに寄り添ってくれる存在です。
暮らしにぬか漬けを取り入れてみませんか?
はじめは市販のぬか床からでも大丈夫。
大切なのは、「混ぜる」「手入れする」「待つ」という、日々の営みに心を添えること。
ぬか床が育っていく過程は、まるで小さな命のよう。
ときには失敗もありますが、それもまた暮らしの一部。
その繰り返しが、「ケ」を豊かに、「ハレ」をあたたかくしてくれるように思うのです。
おわりに
ぬか漬けを通して、「ハレとケ」のリズムを暮らしの中に取り戻してみませんか?
忙しい日々の中でも、ほんの少しだけ手をかけて、じっくりと育てる時間。
それが、あなたの暮らしを、もっとやさしく、もっと健やかにしてくれるかもしれません。
タグ: #ぬか漬け生活 #ハレとケ #発酵食 #丁寧な暮らし
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